第1弾【さまざまなスポーツに水泳は好影響シリーズ】野球に水泳がもたらす好影響とは!?
このシリーズは、Physical Basic Concept(以下PBC)様とのタイアップ記事となります!水泳がさまざまなスポーツに好影響を及ぼす可能性が高いことを紹介していきます!(全5回)
第一回は、PBCに所属する理学療法士の森匡宏さん**(以下森さん)に、野球と水泳の関係性を伺ってきました!
森さんは、三仁会あさひ病院で理学療法士として活動しており、主に整形外科疾患、スポーツ傷害の患者を診ています。
また、2015年より東海学園大学のトレーナーとしてトレーナー活動を開始し、インカレや日本選手権などの大会に帯同したり、スイミングクラブでジュニア選手に対しても指導を行っています。
詳しくはFacebookページをご覧ください!
https://www.facebook.com/masahiro.mori.7524
そもそも、野球と水泳の共通する部分とは
編集部 さっそくですが、野球と水泳の共通する部分って何かありますか?
森さん はい。一言で言うと、オーバーヘッドスポーツの局面をもっている点ですね。その名の通り、腕を頭より高い位置で動かす動作が入るスポーツということです!
編集部 なるほどですね!具体的に野球と水泳で例えた時にそれぞれどのような動作のことを指しますでしょうか!
森さん はい。野球だと、ボールを投げる時の動作を指しますね!水泳だと、クロールで水を掻き始める際の動作(キャッチと呼ばれる部分)を指しますね!どちらも基本的に頭より高い位置で腕を動かす必要がありますよね。
編集部 イメージできました!では、どのような観点で水泳が野球へ好影響を与える可能性がありますか?
水泳がもたらす野球への好影響とは
森さん まず、オーバーヘッドスポーツで重要なのは、大きく二点ありますね。1点目は肩甲骨の可動性、2点目は肩甲骨の安定性です。その2点についてわかりやすく説明していきますね。
編集部 はい!お願いします!
肩甲骨の可動性とは何か
森さん まず、肩甲骨の可動性についてですが、わかりやすく表現すると、肩甲骨の柔軟性のことを指します!
例えば、早く泳ぐためには、水を遠くから捉えて水をたくさん掻く必要があります。そして、水を遠くから捉えるためには、腕だけで水を捉えるのではなく、肩甲骨を使って腕を伸ばす必要があります。さらに、泳いでいるときは常に肩を回していて、そのとき肩甲骨も同じように常に動いています。
繰り返し、この動作を行うことで自然と肩甲骨を動かす癖が付き、肩甲骨の柔軟性が向上します。この動作が野球だと、振りかぶって腕を上げたところから腕を振り抜くまでの腕を上げている局面で生きてきます。しっかりと肩甲骨を使って投げることができれば、肘や肩に負担のかからないフォームとなり、怪我の予防にも繋がります。
もしかすると、テレビでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、野球の大谷翔平選手と水泳の瀬戸大也選手はいずれも非常に肩甲骨の柔軟性に優れています。テレビでも披露をしていましたが、腰に手を当てて、肘が前でくっついたり、後ろでくっついたりするほどです。
肩甲骨の安定性とは何か
森さん 続いて、肩甲骨の安定性についてです!
水泳で早く泳ぐには、水を遠くから捉えて掻く必要があり、そのために肩甲骨の可動性が大切と話しましたが、さらに、水を力強く搔くことで、より速く進むことができます。その際に、肩甲骨が安定していないと腕に力が入りづらく、力強く水を搔くことができません。
つまり、速く泳ごうとすると、肩甲骨の安定性を高めていくことが必要になります。この動作が野球だと、よりボールを速く投げたいといったパフォーマンスアップの際に、活きてきます。
編集部 なるほど!素晴らしいですね!
森さん はい。そうなんです。つまり、野球の投げる動作においてハイパフォーマンスを出したり、怪我をせずに長く続けたいのであれば、水泳が非常に好影響を与える可能性が高いんです!
編集部 森さん、ありがとうございました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回お話いただいた内容の要点を2つにまとめました。
1、野球の投げる動作と水泳の水を掻く動作は共通点が多い。
2、水泳で培った肩甲骨の可動性と安定性は野球にも好影響を与える。
ぜひ、この機会に、お近くのスイミングスクールの体験・見学に行ってみましょう!
p.s.
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